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奥田シェフ、ダボス会議夕食会の総責任者に 頑張る東北、日本を発信

2012年1月26日 木曜日

ダボス会議の「ジャパンナイト」で料理を振る舞うことになり、鶴岡市のイタリア料理店「アル・ケッチァーノ」オーナーシェフ奥田政行さん(42)が、25日にスイスで開幕する世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)期間中に開かれる日本主催の夕食会で、料理の総責任者を務めることになった。世界から集う各国の政財界トップらに「つや姫」や県産食材を使った創作料理を振る舞う一方、宮城や岩手の郷土料理なども提供し、東日本震災後も頑張っている東北、そして日本の食と農をアピールする。

ダボス会議は毎年、各国の政治や経済分野のリーダーらがスイスの高級リゾート地ダボスに集まり、世界が抱えるさまざまな課題について意見を交わす場。今年は25~29日の日程で開催され、東日本大震災や福島第1原発事故なども討論テーマになっている。日本主催の夕食会「ジャパンナイト」は26日夜、約500人を招待し開催されるという。

昨年11月にスペイン美食祭りに参加した際、世界で東北や日本の農産物が敬遠され始めている現状を肌で感じた奥田さん。先月末、内閣府と農林水産省から料理部門総責任者の打診を受け「東北、日本は震災からの復興を目指し頑張っている。日本の食と農は大丈夫だということを料理人の自分たちが発信したい」と参加を快諾した。

ジャパンナイトで提供する料理全40品を奥田さんが監修。肉や魚などの生鮮食材は現地で調達、日本から持ち込む「つや姫」や加工品などの食材と合わせ、創作料理や山形、東北の郷土料理として振る舞う。

メニューは、スペインでも好評を得た「つや姫」の焦がししょうゆチャーハンをはじめ、県産品種「最上早生」の冷たいそば、山形風芋煮の他、サーモンと庄内麩(ふ)を使った料理など、バラエティー豊かで山形を感じさせるものにした。笹かまや牛タン焼きをアレンジしたもの、南部鉄器を使った料理なども提供。調理スタッフとして宮城、岩手の若い料理人仲間も同行させるという。

「日本食ブームから一転し、震災と原発事故の風評が世界に広がり、日本が誇ってきた農産物や食文化は最大のピンチにある」と奥田さん。「東北を含め日本の生産者は、日々努力しながら良い農産物を作り続けていることを、自分たちの料理を通じ、世界各国のトップに伝えてきます」と決意を語った。
2012年01月20日 山形新聞